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この秋 GALLERY KTO で展示会予定の
「西川由里子」さんが個展を開催します。
西川由里子 個展
「Stripe,Spectrum!」
会期:02.12.sat-02.27.sun ※月火水は休廊
時間:12:00-19:00
場所:MAKII MASARU FINE ARTS
住所:〒111-0053 東京都台東区浅草橋1-7-7
電話:03-3865-2211
FAX:03-3865-2211
JR総武線浅草橋駅東口より徒歩2分、
都営浅草線浅草橋駅A3出口より徒歩2分
本展では、無機質な瓶やボトルをモチーフに、モノの存在とその空間を描く西川由里子の作品群の展覧会となります。本シリーズは約2年前から制作をしており、今回で3回目の個展となります。本展では新作を含む計27点を展示しております。
あるモノを見るとき、どのような情報を眼に受け取り、どのように認識し「手触り」を感じているのでしょうか。
私たちはモノを捉える数あるうちの1つの手段として、光の反射を眼に通し認識をしています。複合的な光のスペクトルを眼で受け取ることにより、モノの輪郭線を辿っていけるのです。また太陽光や照明灯などにより、光の反射には必ず色彩が伴います。それはモノ自体が所有している固有色だけではなく、光が放つ色をもモノは受け止めているといえます。例えば、とある有名なアニメに「山がみんな燃えてるわ」というセリフがあります。夕陽により赤く染まった山を見て主人公が発言をしていますが、これは山の固有色ではなく、光の反射を捉えているといえるでしょう。
そして、全ての物質は今この時も1秒また1秒とさまざまな光の反射を受け、違う姿へと変わっていく過程の中にあります。その過程の中で、光による色彩とともに空間や時間が立ち現れます。それは反復不可能な景色として脳内に刻まれていくのです。
光による色彩に焦点を当ててモノを掴もうとしていくことで、目の前にある複雑な「手触り」の一部が感じられるのではないでしょうか。
変わり続けるたくさんの断片的なイメージの中から、その一瞬を、絵画という小さな画面の中に絵の具という物質で繋ぎ止めていく。
まずは、そこに立ち現れているものを信じるところからはじめてみようと思います。